春場所14日目に右足首靭帯損傷のケガをした尊富士。千秋楽への出場を諦めていたところ、照ノ富士から激励があった。尊富士は伊勢ヶ濱親方に直訴して強行出場した。きのうの千秋楽、豪ノ山との一番には足にテーピングを施して出場した。青森・五所川原市では祖父母が見守っていた。結果は押し倒しで勝利。110年ぶりの新入幕優勝を果たした。初土俵から10場所目での優勝は史上最速。51年ぶりとなる新入幕力士による三賞独占も果たした。きょうの会見で「正直相撲は好きじゃない。でも応援してくれる人のために大ケガしても続けられる」などと語っていた尊富士。少年時代は筋力がなかったが相撲センスは良かったという。趣味はいい匂いのボディークリームを集めることだという。相撲ジャーナリスト・横野レイコさんは「24歳の青年の半面、すごく硬派なところがあって相撲に対する思いは気合が一番。心技体3つの中で心が一番相撲で大事だと分かっている」と話す。