田中さんは「9月11月に続いて今回の利上げは見送って、これまでの利上げの累積効果を見極めるという段階に入ってるのがマーケットの認識。マーケットの関心はこれから先どうなんだってことで、利下げについて検討したという言及があるのか。あるいはドットチャートで利下げ見通しの回数が増えるのかどうか。マーケットはすでに5回の利下げを織り込んで、最初は6月と言ってたのが3月にもという声が出てきている。これが勇み足ではというのもある」と話し、井出さんは「マーケットがアメリカの景気についても関心を高めてる感じがする。先週のJOLTSやADPで労働需給が和らいだと、それで金利が下がったが株価も下がった。先週、雇用統計のあとは強い結果だった。金利が上がったのに株価もあがった。景気の方も見始めた感じがする。アメリカの消費に陰りが出始めた可能性があると思っている。10月の小売売上高は7ヶ月ぶりに前月比マイナスだった。内訳を見ると、食料品とかヘルスケアといった必需品は売れてるが、スポーツ用品や家具が大きめに落ち込んでいる。年末商戦も売れ行きまずまずだったけど、人々は値引きを待っていたとか、気がかり。アメリカの景気を見る上で、今週の小売売上高注目したい」と話した。