「特別活動」描いた映画「小学校〜それは小さな社会〜」が大反響。映画は公立小学校のドキュメンタリー。映画で描かれているのは掃除の仕方を学ぶ姿や給食配膳の姿は日本人にとっては当たり前だが、世界では珍しい特別活動。この映画は日本の教育制度を世界に紹介したいという意図で作られた。山崎エマ監督の父は英国人、母は日本人。大阪府内の小学校に6年間通学。映画制作を学びたいと渡米。日本人を強く実感することがあったという。「いっぱい褒められる機会が多かった。それって私がどうというより日本人なだけなんですけどみたいな感覚があった。振り返るきっかけがあった時に実は日本の小学校で学んだ6年間に詰まっていたのではないかと思って」。日本式教育の「特別活動」は集団の一員としてよりよい生活、人間関係を築く力を養うことが目的。欧米、アジアなどで大反響。フィンランドでは4か月のロングランヒットを記録。11か国以上の映画祭で入選を果たす。日本で凱旋公開。掃除、給食配膳について、外国人観光客に話を聞く。遠足に行く1年生は周囲への配慮を身につける。演奏会で楽器を任された児童は責任感や達成感を学ぶ。山崎監督は「日本の小学校制度は子どもたちに役割を与える、任せる。学校全体を仕切っていく。責任を与える早さ、そういところが海外と一番違うところ」。シネスイッチ銀座ほか公開。