今年の春闘は先月下旬に事実上スタートし、今日は日本商工会議所の小林会頭と連合の芳野会長が都内で会談した。小林会頭は「賃上げの原子確保と言う意味で価格転嫁を商習慣にしていくのが重要だ」などと話し芳野会長は「中小企業で十分な賃上げができるかがカギ。組合のない職場で働く仲間を含む社会全体への波及が大事だ」などと話した。今年の春闘では、経営側と組合側が共に「去年を上回る賃上げが必要」という認識で一致している。ただ中小企業の間では、業績が改善しないまま人材確保などのために賃上げを行うケースが目立っている。会談では中小企業を含めた持続的な賃上げに向けては「人件費などの上昇分を価格に積極的に転嫁し、賃上げの原資を確保することが重要だ」という認識で一致した。