複数の関係者によると、蓮舫参院議員が東京都知事選挙に立候補する意向を固める。出馬決断の理由は?小池都知事への逆風。先月の衆院東京15区の補選で小池知事が支援した乙武洋匡氏が5位と惨敗。さらに目黒区長選挙でも都民ファーストの会などが推薦した候補者が敗れる。立憲民主党幹部は「小池都知事の人気に陰りがみえてきた」と分析。別の立憲幹部は「選挙に強いと言われた小池神話は限界だ」とも指摘。裏金事件での「自民党への逆風」。先月末の衆院補選で3敗、静岡県知事選で自民党が推薦した候補が敗れる。自民への逆風が立憲への追い風ともいえ、蓮舫議員サイドが「今なら勝てる」と判断したとみられる。複数の立憲関係者は「このタイミングを前々から狙っていた」と話す。国会では今週から政治資金規正法の修正協議が始まる。自民党は修正案を提示し公明党の賛同を得たうえで成立させたい考え。ある立憲幹部は「妥協する考えは全くない」と強気の姿勢。自民党は今週中に修正協議を勧め衆院の通過を目指す。ある立憲幹部は「与党が強行すればさらなる世論の反発を招く」。