東京都の小池知事は今月、都の職員の週休3日を来年度から可能にする方針を示した。すでに一部の自治体でも導入の始まっている週休3日制。実態はどうなのか、都に先駆けて実施している千葉県を取材した。ことし6月から週休3日制を導入している千葉県。環境生活部の職員、木下芳明さんは10人ほどのグループでそれぞれに割り当てられた地域の土砂の埋め立ての監視などを行っている。木下さんは10月から週休3日の働き方を始めた。休みは週の真ん中、水曜日に設定している。休んだ日の労働時間はほかの日に振り分けるため出勤する日は夜8時ごろまでの勤務になる。休日は増えるが月の労働時間は変わらないため給料も変わらない。共働きの妻、小学生の2人の娘と4人暮らしの木下さん。子どもが小さいうちは一緒に過ごす時間を大切にしたいという思いから週休3日の働き方を始めた。皿洗いや洗濯などの家事も手伝うようになり家族からは好評だという。職場には自身の業務の予定を共有し、休みの日はカバーしてもらうこともあるという。この週休3日の制度、導入から半年余りで実践した人は155人。対象の7500人の2%ほどだった。県の人事担当者は今後も多様な働き方を促していきたいとしている。