戦争を経験し今年89歳になる福田康夫元総理はJNNの取材に応じた。戦争を起こさないために政治家は何をすべきか語った。福田康夫氏は9歳で終戦を迎えた。政治家としての歩みの原点は疎開先の群馬での戦争体験だった。父・赳夫氏が総理在任中の78年に中国との間で日中平和友好条約を締結。当時秘書官だった康夫氏は父のアジア重視の外交姿勢を受け継いだ。自身が総理になった際には10年ぶりとなる中国国家主席の来日を実現させた。アジア重視の外交姿勢は安くに問題への対応でも明確に示された。2001年、当時の小泉総理は終戦記念日の参拝を模索。しかし、官房長官だった康夫氏が参拝の見送りを提案した。公約した直後にその公約を違えるのはできないというのが小泉氏の思いだったといい、随分議論をしたという。当時、日本は数カ月後に中国との首脳会談を視野に入れていた。そのため、小泉総理の参拝の日取りは8月13日となった。福田氏も事前に中国側に連絡をいれ、配慮を示した。日頃から中国と連絡を取り合える関係を築いていた福田氏。実現が懸念されていた日中首脳会談も小泉総理が訪中する形で実現した。福田氏は「国と国が対立すると国民の間にそれが広まっていく。時間が経つほどそれが大きな輪になってしまい、修正するのは難しい。戦争なんかさせてはいけないという思いを政治家がしっかり受け止めて政治家自身が戦争を起こさない方策を考えていかなければならない」などとした。
