自民党・石破総裁は東京・赤坂の議員宿舎で人事の詰めの調整を行った。30日に正式決定する党役員人事については、幹事長内定の森山裕総務会長、政調会長内定の小野寺元防衛相、選対委員長内定の小泉進次郎元環境相に加え、新たに麻生派の鈴木俊一財務相の総務会長への起用が固まり、党4役の顔ぶれがそろった。さらに、副総裁に菅前首相、最高顧問に麻生副総裁が内定した。また来月1日の組閣に向けての調整も進んだ。林官房長官の留任など骨格の人事に加え、法務大臣に牧原秀樹氏、経済安保相に城内実氏、経済再生相に赤沢亮正氏を起用する方針。復興大臣には当初の方針を転換して伊藤忠彦氏を起用する方針で、坂井学元官房副長官らの入閣を検討している。一方複数の自民党幹部によると石破総裁は来月9日に衆院を解散し、15日公示、27日投開票の日程で総選挙を行う方向で最終調整に入った。近く解散の意向を表明する見通し。