きょう開かれた農林水産省の有識者会議で、来年6月までの1年間の国内の主食用米の需要量について、697万t~711万tとする見込みが示された。インバウンド需要や1人あたりの消費量を踏まえ、最大で前年の需要実績711万tと同程度になるとしている。過去5年の平均消費量から試算した場合、前年を14万t下回るとしている。農林水産省はこれまでコメの需要見通しについて、人口減少などで毎年約10万tずつ減るとしてきたが、過去2年は実績が見通しを大幅に上回り、価格高騰の一因になったとの指摘もあり、今回は算出方法をインバウンド需要などを含めた形に見直した。生産の見通しについては、需要を上回る728万t~745万tを見込んでいる。小泉農相は向こう1年の主食用米は需要を上回る生産量が確保される見通しだとした。