2年前まで古畑任三郎と同じ警部補として働いていた杉村幸一さん。警視庁に勤務していた44歳のとき、小腸がんが発覚し、死を覚悟するほどの状況に。そんな杉村さんを救ってくれたのは、言葉だった。「自分ならできる!」と自分に言い聞かせ続けているうちに、自然と前向きな気持ちが芽生え、何事も実現していくような感覚が生まれたという。この経験をきっかけに、「知らなかったものに触れてみたい」という思いが強くなっていった。そのひとつが、「自然の中で暮らしてみたい」という願い。そして杉村さんは、高知県の山奥へと移住する決意を固めた。