自民党総裁選挙で石破氏を支援した人で、閣僚になった人は村上誠一郎・岩屋毅ら6人いる。林官房長官は、総裁選で石破氏と争った。旧岸田派出身で、決選投票での逆転勝利に貢献した岸田前総理への配慮もあったとみられる。城内実は、旧森山派出身。三原じゅん子・坂井学は菅前総理に近い議員として知られている。こうしたところから、森山幹事長や菅副総裁といった決選投票で石破氏を支持した有力議員への配慮も感じられる。決選投票で接戦を繰り広げた高市早苗氏の処遇について、総務会長のポストを打診され固辞。派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、旧安倍派などの議員は閣僚に起用されなかった。党内から「党内対立の火種になる」などといった声も出ている。初入閣は13人。3年前の岸田内閣発足時、2019年9月の第4次安倍第2次改造内閣と並ぶ規模になる。刷新感をどう出すかに腐心したことがうかがえるという。一方で、今回の初入閣の13人をみると、衆議院議員はいずれも当選が5回や6回、参議院議員は当選3回と中堅が入閣。防衛大臣経験者が岩屋毅ら3人いる。政務会長の小野寺五典も防衛大臣経験者なので、外交安全保障政策を着実に進めたいという意欲の表れという見方もある。一方で、石破氏自らも防衛分野の政策に長年力を入れてきた。その過程で石破氏と関係が近くなった防衛分野に詳しい議員が多く入閣した結果と見ることもできる。衆議院選挙を今月27日投開票の日程で行う方針を表明。今月9日に衆議院を解散したい考え。自民党は4日に所信表明演説を行い、各党代表質問を行ったあとに9日に党首討論を提案。これに対し野党側は、9日に解散するとなれば十分な論戦が行えないと反発。予算委員会での質疑も含めて十分な論戦を行うよう求めている。