愛知県名古屋市で育った永岡。幼い頃に三重県尾鷲市で育ったが千葉大学に通っていた時のことだった。同級生に大好きな尾鷲市の事を伝えたが、それはどこなのか?と聞き返されてしまった。尾鷲の魅力を上手く伝えられない自分は歯がゆかったという。その後官民連携の事業に携わり、全国を飛び回った。その中で尾鷲のように知られていないだけで魅力的な地域があると知った。そうした場所に興味をひかれた永岡は思い切って退職。住んでいたマンションも解約した。一人で夜行バスを乗り継いで有名ではない地方の町や村を巡った。すると、そのような地域に人が集まらない原因がわかった。知られていない地域はインターネットにすらほとんどの情報がないためにそもそも観光地としての選択に上がりにくい。人が来ないと地域は元気を失い、より一層情報が少なくなるという負のスパイラルに。永岡が思いついたのは知られていない地域に働きに行くという動機づけをすること。アルバイトと旅をかけ合わせることで、地域に人が集まり、人手不足を解消できると考えた。2018年にはおてつたびを創業。永岡がまず取り組んだのは受け入れ先となる事業者を探すこと。地方の旅館や農家など片っ端から連絡を取った。しかし門前払いが続き100軒以上に断られてしまった。しかしそこに救いの手が。