日銀は今週30日から2日間の日程で、金融政策を決める会合を開く。今回の会合のポイントを紹介。日銀はことし7月に追加の利上げに踏み切り、前回9月の会合では据え置く判断をした。その後の消費や賃金の動きについて、日銀内部では「見通しどおりに推移している」という見方が多い。その一方で、植田総裁は米国経済の先行きをリスクとして気にしている。植田総裁の直近の発言「(米国経済について)先行きに対して楽観論が少し広がりつつある気がしているが、もう少しいいデータが長く続くのか一時的な振れなのか、分析を深めないといけない」。さらに、今後の金融政策について「米国大統領選挙の動向など、丹念に分析して見極めていきたい。時間的な余裕はあると思っている」と発言(24日・ワシントンにて)。ポイントは「時間的な余裕はある」ということば。決定会合直前にこの発言をしたことで、今回も政策金利を据え置くという見方(利上げ見送り)が市場では多くなっている。そして今回の会合で、日銀は3か月に1回の経済物価の最新の見通し「展望レポート」を出す。今後の金融政策を占ううえでも日銀が先行きをどう見ているのか注目。