キャンプ8日目もゲートの前で朝9時の開門を待つ長蛇の列があり、中には開門6時間前から待つ強者もいた。選手がクラブハウスとフィールドを行き来する花道は開門直後から人だかりができており、場所取りを勝ち抜いたファンにサインゲットのチャンスが訪れる。この日、走塁練習に参加した大谷選手はあくびをして慌ててスタートする場面もあったが、打撃練習では快音を響かせ柵越えを連発させ、推定飛距離150mの超特大弾など26スイング中柵越え13本と好調ぶりをみせた。
一方、大谷選手のバッティング中は屈強なチームメイトなどが集まって大谷選手の姿を捉えることができなかったミニタニさんは打球が飛んでいくフェンスの向こう側へ向かい、直で来たボールのキャッチを狙っていた。去年、ミニタニさんはホームランボール1個は絶対捕るという宮根さんの無茶な指令に対し、千載一遇のチャンスを逃していた。キャンプではファンがバックネットに集まるのに対し、外野はガラガラでホームランボールをゲットする絶好の場所だった。ミニタニさんはライト方向に陣取るが1本目はレフトで他の人に捕られたものの、すぐに念願のホームランボールをゲットし、合わせて5個のホームランボールをゲットした。
その後、ドジャースのキャンプ地から近い日本食のスーパーマーケットはエンゼルスのキャンプ地からも近く、大谷選手は去年までのキャンプ期間は毎週のように通っていた。大谷選手がよく買っていたものは納豆だが取材を受けた後、全て売り切れてしまったという。大谷選手は他にも卵やサバ缶を毎回購入し、さらにラムネも購入していた。
キャンプ9日目の朝のゲート前は週末ということもあり、早朝から大勢のファンが集っていた。山本由伸投手は実戦形式の練習でメジャー初のマウンドへ立ち、ドジャース打線のMVPコンビと対戦した。ベッツ選手にはセンターに打ち返されたが、完全に詰まらせたベッツ選手は絶叫し悔しがっていた。フリーマン選手に対しては見逃し三振を決め、打者7人に対し28球、ヒット性の当たりはベッツ選手の1本のみとなった。大谷選手と山本投手の加入で盛り上がりを見せるドジャースキャンプで、キャンプ初日に大谷選手にインタビューしたキルステン・ワトソンさんが193cmの大谷選手とほぼ同じ目線であることが話題になっている。ワトソンさんは学生時代はバレーボール選手で身長は188cm、コロンビア大学出身で修士号を取得しており、2020年にはミス・フロリダ準優勝など才色兼備のリポーターだ。そんなワトソンさんにミニタニさんが直撃する。