今日山開きを迎え、多くの登山客が訪れた富士山。登山規制が導入され初めての山開きとなったが、麓では混乱が相次いでいた。危険な“弾丸登山”などを防ぐため今年から新たなルールを設けた山梨県側の「吉田ルート」。新たなルールでは、登山者数を1日4000人に制限し、1人2000円の通行料を徴収する。予約制で、通行料金を支払った登山者は黄色のリストバンドをつけて山頂を目指すことができる。しかし今朝、5号目につながる道路には長い車の列ができていた。強風のため約9時間にわたり通行止めが行われ、登山者の多くが足止めされた。午前9時ごろ通行止めは解除されたが、これにより登山を諦める人も。山梨県によると道路が通行止めになった日は受け付けをする前であれば返金は可能だという。取材班が目撃したのは急きょ当日券を購入でき、なんとか登山することができたという中国人男性。窓口では、予約制度を知らなかった外国人たちの対応に職員が戸惑う様子も見られた。一方、悪天候の中、山登りをするとは思えないほど軽装で登山道に入っていく外国人の姿も。6合目付近では半袖シャツでキャリーケースを転がし、山頂を目指す中国人観光客がいた。今日から9月10日まで続く富士山の登山シーズン。新たな規制は危険な登山者を防ぐ一手となるのか。