日本の農産物は品質が高いことから海外で高い評価を受けている。青森県のりんごは10年ほど前から海外でPRを開始し、すでに人気が定着している。2012年からの10年ほどで輸出の金額が3.3倍に増えている。輸出の7割を占めているのが台湾。贈答用や高級品として人気となっている。山梨県は香港や台湾で日本のフルーツの需要が高まっていることを受けて輸出を展開。品質がよく糖度も高いため人気となっている。山梨県の担当者の方は現地でのフェアなどを続けたため山梨県産というブランドが人気になったなどと話した。秋の味覚の宮崎県のさつまいもを販売するくしまアオイファームは東南アジアを中心に輸出を展開。しかし、鹿児島県産など様々なさつまいもが海外に展開したことから現地で日本産の価格競争が起こり、買い求める手が少なくなった。そのためイギリスなどへの輸出も開始した。輸出のお金もかかるため現地では高級食材だが味が良いことなどから現地では好評。
秋元さんは長期輸送に適した品種改良をしたほうが良いのではないかとし「輸出しているもののうち、野菜と果物に絞ると5％くらいで少ない。桃も人気だが傷みやすい。硬い桃を作る品種改良が進んでいる。」などと話した。ブランドの農産品の種が持ち出せないようになったが守られているのかについて「確かに守られているんですけど、シャインマスカットは競争が激しくなってしまって、香港とかでも韓国産ですごく安いものが出てしまっているので、繰り返さないように次の品種を守っていくのが重要。」などと話した。輸出をしても価格が抑えられるシステムづくりが大切とし「船で時間がかかっても悪くならない技術を使ってなるべく安く出せるようなシステムが整ってくると安価に日本のものを海外でも食べられるようになる。」などと話した。価格を抑えるために生産者の負担が増えることについて「いま高いのは物流の部分なので物流のコストを抑えられればお客さんの買う値段も抑えられる。」などと話した。