今月9日未明に岐阜県中津川市の集落から500mほど離れた山小屋でクマの映像が撮影された。夕方にはさらに一回り大きなクマが現れミツバチの巣を食べていた。クマは2日連続10日の未明にも出没したという。岐阜県によると今月に入ってからのクマの目撃は16件で、去年は6月の1カ月で234件の目撃情報が寄せられており例年この時期は出没が増えるとのこと。富山県南砺市利賀村でも工場で子グマが高さ7mほどのハリの上を歩く姿が目撃され、2時間ほど居座った。岐阜大学の浅野玄准教授は、初夏はクマにとって繁殖期で雄のクマの行動範囲が広がる、子別れの時期にもなるので親から離れた経験の浅いクマも警戒心が低く人の生活エリアに出て来やすいと解説した。またハチミツやアリの巣は動物性タンパク質が簡単に大量にとれるので好んで接触するという。クマに遭遇してしまったら刺激しないようにクマの方を見ながらゆっくり後ずさりして距離を取る。