経済的な理由や虐待などで実の親と暮らせない子どもたちの数は約4万2千人に上る。里親は、そうした子どもを家庭で受け入れて育てる制度。国は、家庭的な環境で子どもを育てることが大切だとして里親制度を推進しているが、里親と家庭で暮らす子どもは2割ほどにとどまっている。岐阜県で里親をつとめる女性の思いを紹介する。村瀬さんは2歳から高校生まで6人と暮らしている。これまで11人を受け入れてきた。村瀬さんが里親を始めたきっかけは子供時代に父親から虐待を受けたことだった。心がけているのは家庭での日常を共にすること。高校生のゆきさんは児童養護施設で暮らしながら8年間週末は村瀬さんの家で過ごし1年前からこの家で暮らすようになった。村瀬さんは「その子がなりたいと思っている道を進めるように力になってあげたい」などと話した。