小豆島で江戸時代末期から続くとされる醤油蔵。年間1万人もの外国人観光客や海外からのバイヤーが訪れる。注目しているのは味だけでなく受け継がれてきた蔵の歴史。今こそ海外からの注文も入る醤油蔵だが、山本さんが5代目を引き継いだ頃は赤字経営で存続の危機を感じたこともあるという。木桶醤油の需要は年々減少。それに伴い、製造に欠かせない木桶を作る職人も減少。しかし、このピンチが逆転のきっかけとなった。山本さんは自ら木桶作りを学び、全国の蔵元に共に木桶を作ろうと呼びかけた。これを機に、木桶を作るだけでなく、全国25の蔵元が木桶醤油の魅力を発信するために連携を始めた。KIOKEというブランドで統一して海外に販路を拡大。木桶醤油の輸出額は5年で3倍にもなった。
			
