滋賀県にある中規模病院の院長・納谷佳男さん。雨漏りや空調からの水漏れがあちこちで起き頭を抱えている。経営が厳しく修繕が追いつかない。3年前の夏には手術室の空調が故障。患者の安全は確保しながらも猛暑の中で手術が行われた。限界を訴える声は日本の医療の中心を担う病院からも相次いでいる。去年10月には全国の国立大学病院の病院長たちが窮状を訴えた。声を上げている病院の一つの岡山大学病院。手術支援ロボット“ダビンチ”で知られ、手術件数は全国トップクラス。ところが赤字額が過去最大の累積25億円に上っている。手術に使う設備も更新できなくなっているという。不具合を起こしているのは全身麻酔を行う際に使う機器。耐用年数を過ぎているが買い替える余力はない。手術には欠かせない器具の洗浄装置。耐用年数は4年だが、12年以上使い続け、故障が頻発している。4年前の故障の際には復旧に10時間近くを要し、診療がストップしかねない状況だった。増山手術部長は「患者さんに迷惑があっては行けないと思い診療を続けているが、いつ故障・修理ができない状態になるか分からない状態で診療している」と話した。背景にあるのは物価や人件費の高騰。それぞれ数十億円規模で増えている。一方で臓器移植など大学病院として担うべき高度医療は収益につながりにくく、自分たちの努力で収入を増やすのは容易ではないという。前田病院長は「収益性が高いところに特化してやるとか収益性が低いところはやめますと国立大学病院は言えない。これ以上は赤字は出せない本当にギリギリのところまで来ている」と話した。
住所: 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
URL: http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/
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