岩井コスモ証券・林さんは日経平均予想レンジを39,400円~39,800円とし、「きのうの想定を超える1,000円高に対する反動などの影響で本日は上値の重い展開を予想する。事前の織り込みが進んでいることや、金融正常化を慎重に進める姿勢に安心感が広がるとみられるが、あすのFOMCに向けて金利高への警戒が続くので、39,000円台半ばでの展開と思われる。また、日本時間朝方に予定されているエヌビディアのカンファレンスを受け、半導体関連の反転機運が強まれば上値トライの可能性がありそう」などと話した。注目ポイントには「新年度相場への期待」と挙げ、「先週にかけての一服については、例年3月は比較的株安傾向が強いことが影響したとみている。年初からの日足を数値化し、過去10年・20年の平均をとったグラフを見ると、いずれも3月半ばに安値を形成し、春に株高に向かう姿が鮮明。新年度入り後の4-6月期は海外勢の買いを支えに修正高していることがわかる。先週の安値を起点として考えると、44,000円超えの可能性も考えられる。また、この20年でコロナ禍のように急落したケースと、今年のように小幅安の年を分けて値動きを見てみると、いずれのケースも4月以降に緩やかな上昇傾向となり、一方夏~秋にかけて高値に持ち上げたあと、3月調整まで軽微なケースから明確な年末高に向かう姿となる。4月の過去の物色状況を見てみると、バリューよりもグロースが優位、規模は大型、内需より外需株優位の結果となる。ただ、より特徴的なのは4-6月を通してみると各スタイルのパフォーマンスにさほど差がないということ。全面高に近い展開になるということかもしれないし、決算シーズンを挟むので個別要因が効きやすいということもあると思われる」などと話した。