株式市場の魅力アップをねらう東証は今回、株価の終値を決める新たな仕組み「クロージングオークション」も導入。取り引き終了前の5分間、売買をストップ。この5分の間も、投資家からの注文は受け付け午後3時半、それらの注文を一斉に突き合わせて、終値を決める。これまでは投資ファンドなどが取り引き終了の間際に大量の注文を出すことがあって、株価の急激な変動を招いていた。新たな仕組みでは5分間は売買を成立させず、投資家どうしが注文の動きを見ることができるため、冷静に検討する時間を確保できると期待されている。70年ぶりとなった取り引きの終了時間の延長。東証は、時間の延長にあたって新たな取り引きシステムを導入しているが、これまでのところトラブルは起きていないという。こうした取り組みで、さらなる市場の活性化につながるかが焦点。