電気も電話も水道も通っていない山奥で暮らす寅夫さんと妻フサコさんを心配する子どもたちは夫妻を旅行に連れ出し、山を下りるよう説得した。夫婦は山奥で自分らしく生きていきたいと下りることはなかった。しかしその後寅夫さんが心臓発作で倒れ高齢者施設へ、さらに前立腺がんが見つかった。入院することになり、夫婦は離れ離れになった。娘夫婦は山の麓に引っ越し、山の手入れを始めた。退院した寅夫さんは昔のように畑仕事に臨んだ。その後寅夫さんは2007年、フサコさんは2013年に亡くなった。山では今娘夫婦が畑仕事をしている。