山口市が観光地として米国の新聞大手・ニューヨークタイムズに紹介されて注目を集める中、県内のほかの観光地にも足を運んでもらおうと、きょうから新たな観光周遊バスの実証運行が始まった。この取り組みは山口県内に点在する主な観光地を効率よく訪れてもらおうと、県が新たに企画した。運行初日のきょうは人気の観光スポット・下関市の角島大橋や長門市の元乃隅神社へ向かうバスが、午前10時前に山口市のJR新山口駅前に到着した。観光周遊バスは「ふくの旅、山口号」と名付けられ山口市を出発して角島などを巡るコースのほか、萩市の城下町などを巡るコースと広島市を出発して岩国市の錦帯橋などを巡るコースの合わせて3つが用意され、料金は大人が3500円から6500円となっている。バスの実証運行はことし12月28日までの毎週金曜日と土曜日、日曜日、祝日に行われる。県観光プロモーション推進室・上村亮室長は「お客様のニーズに応じた形でたくさんの方が利用したいなと思っていただけるようなものになっていくといいなと思っている」と話す。