石破総理大臣は米国、フィリピンの首脳とテレビ会議方式で会談し、中国も念頭に海洋安全保障などの分野で連携を継続していくことで一致した。石破総理大臣はけさ、米国のバイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領とテレビ会議方式で会談した。この中では海洋進出を強める中国も念頭に、海洋安全保障や経済安全保障、インフラの強じん化といった分野での連携を確認し、来週バイデン大統領が退任したあとも継続していくことで一致した。一方、石破総理大臣はバイデン大統領に対し日本製鉄による米国のUSスチールの買収計画に禁止命令を出したことで日本や米国の経済界から強い懸念が出ていると指摘し、払拭するよう強く求めた。会談のあと石破総理大臣は「国際情勢は非常に複雑さを増しているが、法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現のため、さらに努力したい」と述べた。また米国のトランプ次期大統領との会談の時期を問われたのに対し、“早期の実現を目指して最終的な調整を行っている。岩屋外務大臣がトランプ氏の就任式に出席するが、そこで日程について話し合いがなされるかもしれない”と述べた。