岩手で撮影されたシカの映像。草むらに横たわるシカは顔や背中をカラスにつつかれているが、追い払う様子はない。撮影者いわく、このあたりにはシカがよく出るそうだが、庭に入ってきたときには自宅の猫と見つめ合うこともあるといい、今回も同じシカではないかという。カラスとシカをめぐっては、別の場所でも似たようなことがあった。奈良公園では、カラスがシカの角を引っ張り、剥がした皮を食べてしまった。このときもシカは嫌がることなく、されるがままだった。専門家によると、シカは本来、皮を樹木や地面にこすりつけて自分で剥ぐのだという。カラスが代わりに皮を剥ぐのは、シカにとっても好都合なのかもしれない。岩手での映像の撮影者も、「カラスはおそらくシカのダニ取りをしていたのではないか」「シカも目を閉じてどこか気持ちよさそうだった」と話した。