自民党は過去にも政治とカネの問題で大きな岐路に立たされ政治改革の断行に向けた組織を立ち上げたことがある。それはリクルート事件に揺れる自民党が1989年に設置した「政治改革委員会」だ。委員長は「カミソリ後藤田」とも呼ばれた後藤田正晴氏だ。政治改革委員会はその後何度も議論を重ね「政治改革大綱」が党議決定された。それから35年。きのう発足しきょう初会合が開かれる政治刷新本部。今回そのメンバーに入らなかった石破茂元幹事長は「全部の議員が参加をするという形でいろんな議論が行われ、得られた結論が大事だと思っている」と話した。ほかにも自民党からは様々な意見が出ている。また最高顧問の人選に違和感があるというのは政治アナリストの伊藤氏だ。伊藤氏は「最高顧問に派閥解消を唱えている菅さんと派閥の現役の長である麻生さんが2人並び立っている。勘ぐればこの2人が最高顧問でいるってことは議論したが結論がでなかったという結論をだすための人事なのでは。」と指摘する。