日本の総理としては9年ぶり2人目となる議会演説の場で、岸田首相はロシア・中国を名指しして、「権威主義」が台頭し、アメリカが主導で築き上げてきた「民主主義」という秩序が危機に直面していると警鐘を鳴らした。その上で、国際秩序を守るために日本も責任を果たす姿勢を示した。岸田首相はまた、「一部の米国民が心の内で自国の役割に疑念を持っている。疑念の理由は孤独感、疲弊を感じているから」と米国社会の内向き化に懸念を示した。その上で日米関係を未来に向けたグローバル・パートナーシップと位置づけ、課題解決に向けて一緒に取り組む姿勢を強調した。