アメリカを国賓待遇で訪問している岸田総理は全ての日程を終えてきょう帰国する。外遊の成果と今後の課題について政治部官邸キャップの記者の報告。「政府関係者によるとバイデン大統領は会談を早く切り上げるよう促す事務方に対し『大統領になれば誰からも命令されないと思っていたが違ったようだ』と語り別れを惜しんだという。岸田総理としてもバイデン大統領との関係をさらに深めただけでなく、防衛・安全保障分野の連携強化や両国間の相互投資拡大をアピールできたことで有意義な時間を過ごせたと考えているよう。ただ、総理自身が周囲に対し『内政は内政、外交は外交』と語っているように、今回の外交成果が直ちに政権浮揚につながるかどうかは見通せない。週明けの国会では子育て政策の財源となる支援金制度の試算について国会答弁に立つほか、アメリカ議会で約束した『国際秩序の維持のため日本も責任を担う』ことについても野党から追及される見通し。今月28日には苦戦が予想される衆院補欠選挙も控えており、岸田総理にとっては『天国から地獄』という展開もありえる状況」。