岸田総理大臣はあさってから中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンなどを訪問し、首脳会合や個別の会談に臨む。政府関係者によると、訪問には約50の日本企業が同行し現地企業などとの間でウランを含んだ資源開発や脱炭素技術・医療機器のデジタル化など幅広い分野の協力を確認する見通し。また、この地域への日本企業の進出を後押ししようと投資・貿易で損失が生じた場合に保険で補填する枠組みが設けられる方向で5年間で3,000億円規模とする案が出ている。中央アジアは天然資源が豊富で、歴史的・地理的な背景もあってロシア・中国が関与を一層強める動きをみせている。一方、日本も中央アジアとのハイレベルを含めた対話を20年続けており、官民一体で関係を深めることで経済安全保障の強化を図るとともに法の支配・自由などの基本的価値の共有にもつなげていきたい考え。