歌舞伎界を長きにわたって牽引してきた片岡仁左衛門氏が登場。人間国宝に認定された他、2025年に文化勲章に輝いた。片岡氏は市村羽左衛門氏らの写真を目にしたり、逸話を耳にするたびに先人たちに尊敬の念を抱いてきた。かつて、歌舞伎役者だけでは食べていけないと考え、映画全盛期だったこともあって、映像作品に関心があったという。だが、歌舞伎に傾注することにし、父は家を売却する覚悟で自主公演を決意。前売り券が1日2~3枚売れれば上等と言われていたが、炎天下のなかで長蛇の列ができた。63年、片岡氏はドラマで「女殺油地獄」に出演。すると、父は歌舞伎の演目にしようと提案したという。
