移民政策を厳格化しながらトランプ大統領はメディアに対する圧力も強めている。ホワイトハウスは先月28日公式ウェブサイトにトランプ政権に関する報道を虚偽・偏向などを批判する新たなウェブページを起ち上げた。ページでは今週の問題メディアや名誉の殿堂をもじった「恥の殿堂 Hall of Shame」といった項目を設け報道機関と記者を名指し、今のところワシントン・ポストやCNNを含む約20の大手メディアや記者など50人以上の個人名があがっている。具体例として「左翼の狂気」を分類のケースでは人気トーク番組司会者がワニなどが生息の沼地に作られたフロリダ州「アリゲーター・アルカトラズ」を訪問した政府関係者を人種差別主義者などを批判したことに「本当に恐ろしい人間は収容されている犯罪者」と反論、「最底辺への競争」では政府に批判的なメディアのロゴが競走する動画が掲載された。ホワイトハウスのウェブページ開設の狙いについて同志社大学三牧聖子教授は「最近のトランプ大統領の支持率は第2次政権発足後最低の36%、低下の理由について「メディアがフェイクニュースばかりで自分がうまくやっているところを伝えていないことにある」と思っているのでは」と指摘、失策の影響を市民が受けている状況でメディア批判によって支持者が熱狂するような気運を生み出せるかは疑問とした。
