祝日の近曜日、東京郊外の住宅展示場。モデルルームを見学するのは子育て中の夫婦、子どもたちがのびのびできる家が理想だという。できれば都心に近い場所を希望しているが、建築資材の値上がりなどにより、住宅全体の価格が上昇。マンションは10年前の2倍近くとなっている。特に東京23区のマンションの平均価格はバブル期を上回り、初めて1億円を超えている。買いたくても買えないマイホーム。足元では食品の値上げも止まらない。帝国データバンクによると、今年はすでに3万2000品目に達していて、バブル崩壊以降で例を見ない値上げラッシュだ。その一因となっている円安も止まらない。水曜日には一時1ドル=151円を超え、今年の最安値を更新。こうした中、物価高対策への政権の姿勢が問われた。