来年の食品値上げのペースは、ことしを上回る可能性が出ている。帝国データバンクによると、来年1月〜4月までの間に既に値上げが予定されている食品は3933品目で、前の年の同じ時期に行った調査の2倍以上になる。来年はパンの値上げが多く予定されているほか、4月にはビール大手がビールや缶チューハイなどを最大で10%程度値上げする。背景には原材料の高騰のほか最低賃金引き上げの影響もあり、帝国データバンクは「今後は物流費や人件費など下がりにくいコストを理由とする値上げが増える傾向で、来年も1年間を通じて継続的な値上げが見込まれる」としている。