東京・早稲田で手ごろな価格から“ワセメシ”と呼ばれ、学生たちに愛されている洋食店で値上げすることになった。要因はコメの価格高騰。仕入れ価格は1年前と比べて2倍程度になっている。食い倒れのまちでも異変。庶民の味、粉もんも、原材料費が高騰している。運営会社は、この3年間で2回の値上げに踏み切っていて、年内にもさらなる値上げを検討している。卵の卸売り価格は、大阪地区では今月、Mサイズ1キロ当たり300円で、先月より値上がりしている。毎日200~300個の卵を使用するお店としては切実な問題だという。米どころ、山形県鶴岡市の老舗弁当店が「コメの価格高騰で、廃業を決めた。個人客向けの提供はきょうが最後。炊き上がった米を詰めていった。民間の調査会社(帝国データバンク)のまとめも発表され、来月値上げされる食品が、2343品目となることが分かった。ことし値上げされる食品が1万品目を超えるのは去年より4か月早く、去年を上回るペース。エコノミストはオンゴ物価と賃金の循環的な上昇が実現するかどうかが重要な論点となるとした。