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「平井一夫さん」 のテレビ露出情報

ソニーの元社長の平井一夫さんは、1984年にソニーの子会社に入社した。その後もアメリカの子会社などで音楽やゲーム事業を手がけてきた。ものづくりの部門出身ではないという異色の経歴ながら、業績不振にあったソニーの再建を託され、今の成長の足がかりを作った。ビジネスの一線から退いた今、新たなチャレンジをしている。去年、ソニーを退社した平井さんは一般社団法人を立ち上げ、子どもの貧困問題や若者への講演活動に精力的に取り組んでいる。財界活動には目もくれず、未来を担う人材の育成に注力するという、大企業の元経営者としては異例ともいえる行動。ソニーで40年近く働いてきた平井さんにとって、仕事とはあくまで報酬を得るための会社との取り引きだと考えていた。2012年、51歳の若さで社長に就任。子会社で音楽やゲーム事業を手がけてきた平井さんは、当時、社内で異端児と見られていた。テレビ事業で大幅な赤字が続くなど、経営不振の真っただ中で会社の再建を任された。当時主力だったハードウエアだけではなく、ソフトウエアやサービスにも資源を投入する、失敗を恐れず決断した。特にプレイステーションでは、ゲームをディスクで売り切るビジネスモデルに、定額でネット配信するサブスクリプションの仕組みなどを導入。社内では反対もあったが改革は実を結び、2017年度には過去最高益を更新して「ソニー復活」を印象づけた。今はほぼ毎週のように若い人の前で語りかけているという平井さんには、伝えたいメッセージがある。「これから進学もしくは就職するにあたっても、どういう方向に行っていいのかよくわからない(若い人が抱える悩み)。今はもっといろんな人生、生き方があります。自分にとって何が大事なのか自分の人生でいちばん大事なことは何かを考え、それに向かって行動する。優先順位がどんどん変わっても構わないんですが、大事なのはそれを考えることです」と述べた。また平井さんは、今の時代は多様性が広がった一方で、その分、選択肢も増えて迷うことも多くなっている。だからこそ自分の頭で考える力が必要だという。

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