JR秋葉原駅前で出会ったのは84歳の現役美容師・柴田忠勝さん。愛車のトヨタ・セリカに乗せてもらって家までついて行った。車内ではヴィダル・サスーンの技術を学ぶためビバリーヒルズへ修行に行った話をしてくれた。サスーンはカミソリが主流だった1960年代にハサミで切るというスタイルを築き、美容界に革命を起こしたという。午後10時に潮見の自宅に到着。ブーという音が鳴り響いていた。2~3年前からインターホンの受話器が壊れているという。築40年の持ち家、間取りは4LDKで4,800万円だった。ピエロの人形は美川憲一と同じ店で買っているという。お酒は飲めないが、もらった酒が飾ってあった。金麦(500ml×5本)をスタッフにくれた。ブラウン管のテレビがあり、3年振りにスイッチを入れてもらったが、つかなかった。冷蔵庫の中は整理整頓されていた。全日本技術コンテストで3位になった賞状を見せてくれた。若くして店を持つも上手くいかず、38歳でサスーンが経営するロスの店へ。サスーンの右腕と呼ばれる店長に教えてもらったという。当時の日本はハサミではなくカミソリで切るのが主流だった。帰国した柴田さんには最先端のテクニックを学びたい美容師たちから講習の依頼が殺到したという。40歳すぎで平井駅前に美容室をオープン。アメリカ仕込みの技術に加え、当時珍しかった深夜営業で人気となった。正月に3日間だけ休むだけの営業を続け、お客さんが来る限りは赤字でもやると語った。秋葉原駅で柴田さんの家について行ったら…生涯現役!84歳美容師の仕事に対する情熱の話が聞けました。
住所: 東京都江戸川区平井3-30-1