広島市安佐南区に今月1日に開館した「広島市豪雨災害伝承館」。この開館にむけ準備を行ってきたのは、副館長・松井憲さん。2014年8月20日、当時自宅の前まで大量の土砂が流れ込んだといい松井さんの住む八木地区だけで53人の犠牲者が出た。松井さんらはことし7月までの7年間、被災者の交流施設を運営してきた。松井さんらは伝承館の計画段階から議論に加わり、ありかたについて考えてきた。重視したのは、実践的な学びの場となること。1階には最大120人の研修室を設けた。開館初日には避難についての勉強会が行われ約80人が参加した。伝承館2階の展示エリアでは、被害状況を伝える写真が展示されていたり当時発生していた線状降水帯による豪雨のメカニズムを紹介している。研修室では100を超える防災に関するカリキュラムが用意されていて、すでに県内外40の団体から勉強会の依頼が入っているという。