今回のテーマは「ツーシーム」。ストレートと同じほぼ同じ球速でピッチャーの利き腕方向に小さく曲がる変化球。ボールが1回転する間に縫い目が2回見えることから、そう呼ばれている。日本球界では古くからシュートと呼ばれ、優れた使い手が球史にその名を刻んできた。一方で落差や球速差のある「ツーシーム」の使い手も増え、定義は曖昧なものとなっている。球種別の投球割合を見ると2021年は全体の7.7%。球種別ゴロ凡打割合を見ると55.7%と全球種の中で最も高くなっている。小林雅英はストレートよりツーシームのほうが速かった。小林は「ツーシームしか投げてなかった。ちょっと動いてくれるから安心して投げられる」などと話した。2021年の球種別被打率を見ると、ツーシームは.291と全ての球種の中で1番打たれている。ヒットは打たれやすいが長打浴びにくい特徴になっている。