主婦年金(第3号被保険者制度)見直しの議論が行われている。主婦年金とは会社員や公務員の配偶者が保険料を支払わなくても基礎年金を受け取れる制度。第3号被保険者は厚生年金加入者の配偶者で20歳以上60歳未満、年収130万円未満などの要件を満たす人達をいう。約721万人いる。厚生労働省の年金部会で主婦年金の縮小を探る議論が行われた。主婦年金が始まったのは1986年。働く夫を支えることに報いる形で妻は老後年金を受け取れることとなった。当時専業主婦世帯は936万世帯、共働き世帯が718万世帯だったが、約40年で専業主婦世帯が430万世帯、共働き世帯が1191万世帯と逆転した。社会保険労務士・長沢有紀氏は「縮小の流れ、廃止になる可能性もある」などと話す。パート従業員約120人、厚生年金に約40人が加入しているスーパーアキダイ。厚生年金の保険料は企業側と従業員側が折半。さらに、現在60歳までの国民年金納付期間を65歳までの5年間延長する案や、働く高齢者の年金年額について見直し議論もある。