長引く物価の高騰で、年金で生活している高齢者の暮らしが厳しさを増している。こうした中、注目されるデータが公表された。7月に厚生労働省が初めて示した性別や世代ごとの年金受給額の見通し。今年度65歳になる人の平均年金額は、男性が14万9000円、女性が9万3000円と女性の方が5万6000円少なくなっている。今年度60歳になる人から20歳になる人すべての世代で65歳時点で受け取る平均の年金額。女性が男性よりも4万円近くから5万円余まで少なくなっている。将来にわたって男女の年金の格差があることがわかった。年金を頼りに生活する女性たちの厳しい現状と、その支援について取材した。