番組は一昨日、さいたま市にある「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」の資料庫を訪れた。ここで資料整理を担当しているのは今月オスロに同行した栗原淑江さん。2011年に設立された継承する会は、被爆者の証言などの他、日本被団協の活動記録も収集。広島や長崎の原爆資料館は主に原爆被害の実態を展示しているが、継承する会は被爆者たちの運動を後世に伝えることも目的としている。現在は約1万8000点の資料を東京や埼玉の資料庫に分けて保管しているが、将来的には活動拠点を作りまとめたいという。オスロから帰国する際、栗原さんは田中代表委員から「(演説で)継承する会の固有名詞をあげて言いましたからね」との言葉をかけられたという。継承する会では今年から資料などのデジタル化を強化。その活動を支えているのが長崎出身で被爆3世の中尾詩織理事。中尾さんは「被爆者の話や被爆者運動の資料に触れるための心理的ハードルをどうやったら下げられるのか模索していきたい」などと話した。
住所: 広島県広島市中区大手町1-10