1945年(昭和20年)3月10日、東京大空襲。未明からの爆撃で下町は火の海と化し、一夜で約10万人が犠牲に。黒柳さんの自宅は無事だったが、空は本が読めるくらい明るかったという。空襲の翌日、黒柳さんは母に連れられ青森へ疎開。その後も主要都市で空襲が続き、4月には連合軍が沖縄本島に上陸。広島・長崎に原爆が落とされ、8月15日、戦争が終わった。青森にいた黒柳さんは下校途中に終戦を知ったという。翌年、東京へ帰った黒柳さん。4年後に父がシベリアから帰還し、再会することができた。黒柳さんは「戦争は絶対嫌ですよね。本当に理不尽なもの」と語った。
