衆院選で当選した河村たかし前市長の自動失職に伴う名古屋市長選が24日に投開票され、無所属新人の元副市長で日本保守党が推薦する広沢一郎氏が初当選を決めた。自民、立憲民主、国民民主、公明が推薦した前の参院議員の大塚耕平氏など6人を破った。広沢氏は24日、名古屋市内で「多くの皆さんに支援いただき動画も見てもらった。河村前市長の政策と理念が有権者の心に響いた」と語った。大塚氏は「力不足をお詫び申し上げる。これまで経験した選挙とは様相が違った」と述べた。投票率は39.63%で、前回を2.49ポイント下回った。広沢氏は河村前市長から後継指名を受け、市民税減税や名古屋城の木造復元など、河村氏の政策の継続を訴えた。市民税減税を現在の5%から10%に強化するとしたほか、保育料のゼロ歳児からの無償化、奨学援助の支給対象の拡充などを重点施策に掲げた。(日経電子版)