50周年を迎えるキリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所。樽詰めされた蒸留液は熟成庫で原酒へ成長する。この蒸溜所では、麦芽のみを原料としたモルトウイスキーと、麦芽以外の穀類が主原料のグレーンウイスキーを製造している。この味わいを生み出せたのは富士山の伏流水が流れる御殿場の自然があったからこそだった。日本のウイスキーづくりが始まってから100周年だが、産地のブランド化はできていない。蒸溜所の認知度向上と町おこしのために、歴史を伝える取り組みが始まった。その一つが御殿場駅前に設置されたモニュメントで、50年間実際に使われてきたポットスチル。工場では、新たな機械を導入し伝統を生かしつつ次の時代につながるウイスキー造りへの挑戦が始まっている。
住所: 静岡県御殿場市新橋1898