西表島は水辺を日本最大のマングローブ林が覆っている。マングローブは主に海水と淡水が入り交じる場所に生える植物の総称。マングローブ林では一晩だけ花開くサガリバナが自生している。奄美・沖縄の島々のほとんどはかつて大陸の一部だったが、地殻変動で切り離され島になった。その時、多くの生き物が島に閉じ込められ独自に適応・進化した。奄美大島と徳之島には生きた化石と呼ばれる固有種がいる。アマミノクロウサギは地球上で奄美大島と徳之島にしかいない。島には襲ってくる肉食の哺乳類がいない。そのため、耳を伸ばして音で危険を察知する必要がないと言われている。