7年前からカンボジアで女性支援を続ける板東由佳さん。なぜこの場所で働くようになったのか、それには自身の幼少時のできごとが関係しているという。徳島県で生まれ育った板東さん、9歳のときに両親が離婚し母親と生活することになった。その3年後、12歳のときに父親が心筋梗塞で亡くなり、養育費が途絶えたことで経済的にも不安を抱えるようになったという。同級生が高校受験を目指す中ある思いが。中学を卒業したら働こうと考えたのだそう。しかし、母に説得され高校に進学。その後、人を救う仕事につきたいという思いから救急救命士として働いていた。29歳の時、友人を通してカンボジアコットンクラブの存在を知った板東さんはある決心をする。すぐに現地に問い合わせ、2ヶ月後にはカンボジアで働き始めていた。これまでカンボジアコットンクラブでは30人ほどの女性の自立支援を行ってきた。その中には政府の関係団体や大手企業への採用もいるという。板東さんたちの取り組みは国内外から高く評価されている。彼女たちとともに、板東さんの挑戦はまだまだ続いている。