東京・上野動物園のジャイアントパンダ、リーリーとシンシン。日本に来て13年、多くの人に愛されてきたが高血圧の治療のため今月、中国に返還されることになった。動物園では2頭への感謝を込めて思い出を振り返るパネル展がきょうから始まった。中国に返還されるリーリー、シンシンとの別れを惜しんできょうも公開前から1時間待ちの列が。2頭との思い出を振り返るパネル展も始まった。2011年に中国から来て最初に公開されたときや双子を育てる様子などの写真が展示されている。2011年に中国からやって来たリーリーとシンシン。2頭の間にはこれまでに4頭の子どもが誕生。パンダの繁殖という面でも大きな足跡を残した。最初の赤ちゃんが生まれたのは2012年。上野動物園では初めての自然交配による子どもだった。しかし僅か6日後、肺炎で死んでしまった。その後、自然交配の再挑戦に向けた取り組みが進められた。交尾に必要な足腰の筋力を鍛えるトレーニング。待望の2頭目の赤ちゃん誕生は2017年。メスのシャンシャンは元気に育ち、一般公開が始まると地元の商店街も喜び一色となった。さらに2021年にはオスのシャオシャオとメスのレイレイの双子のパンダが誕生。自然交配で4頭の子どもが誕生したことで都はパンダの繁殖に関する貴重な知見が得られたとしている。リーリーとシンシンは中国に返還される前日の今月28日まで観覧できる。15日からは園の公式サイトで2頭へのメッセージも募集することにしている。