今年4月、92歳で亡くなった“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングの晩年を描いたドキュメンタリー映画「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」。公開を記念しておととい行われた完成披露舞台挨拶で、フジコ・ヘミングと交流のあった歌手・藤あや子がその素顔を明かした。「力強いけど繊細でガラス細工のような少女の部分もあって、いろんなものを秘めてらっしゃる方」と話す。大の猫好きとして知られる藤あや子。かつて保護猫を迎えようとしていた際にフジコ・ヘミングから「猫はきっと恩返ししてくれるわよ」という言葉をかけられたと話す。1999年11月15日にフジテレビ「とくダネ!」で放送したフジコ・ヘミングの貴重な映像。一時、両耳の聴力を失うという困難にも負けずピアノに向かい続けた。映画でも自分らしさを貫いた彼女の哲学が描かれている。90歳を超えてもなお音楽に情熱を燃やす一方、大切にしたのは好きなものに囲まれる暮らしだった。10月18日(金)全国公開。