言葉の裏に未来を見つめる藤井フミヤの姿が見え隠れしていた。限界と戦いながら初の47都道府県を回るコンサートツアーを行った。この4月から再び全国を回る。コンサートに欠かせない「TRUE LOVE」。本人の予想を超えたヒットだったという。チェッカーズを解散した翌年、1993年に発表されたのが「TRUE LOVE」。初めての作曲、またミュージックビデオの監督も自ら務めた。
「TRUE LOVE」を遠ざけていたという藤井フミヤ。この曲を何のために歌うのか深く考えるきっかけがあった。東日本大震災から1年、被災地を訪れたときのことだった。藤井フミヤさんの好奇心がくすぐられる場所。その1つが書店だという。言葉を貪欲に吸収し歌手として表現する。作詞への向き合い方を学んだ先輩がいた。その先輩は小田和正さん。小田塾が始まり曲の作り方を学ぶが、ずっと歌詞だった。歌の向こうには聴く人がいる。歌詞には聞く人それぞれに響く言葉を選び抜きたいと藤井フミヤさんは考えている。